丕緒の鳥 十二国記
丕緒の鳥 十二国記
小野 不由美
十二国記の短編集です。
新潮から新たに装いとして出版されているものとしては
初めての購入になります。
新作を含め4編が綴られています。
王や麒麟はほとんど出てこず、
それに仕える役人や民衆が活動します。
丕緒の鳥(慶)
これはyomyomで読んだものです。
静的な雰囲気があり
砕ける光がとても美し感じます。
落照の獄(柳)
悪意と呼べばよいのか
無関心なのか
それを裁く 否 裁く側での排除を
暗澹たる先にしか見えてこない柳の国
今の世界に照らすこともでき
遣り切れない思いも残ってきます。
青条の蘭(雁)
想いを繋いでいくリレーが良く、
雁の国のこのあとの繁栄に
報われれるので安心できます。
風信(慶)
自然の変わり目に
希望の光が現れ 気持ちを最後は
暖かくしてくれる話になります。
早く新作の長編を読みたいです。